法律勉強道

法律について書きます。

2021-01-01から1年間の記事一覧

刑法総論試験対策 方法の錯誤

「方法の錯誤について、他説を批判しつつ論ぜよ。なお、解答中に事例を2つ以上あげること」1. 認識していた犯罪事実と現実に発生した犯罪事実とが一致しない場合を「事実の錯誤」という。事実の錯誤は、一方で、同一犯罪類型内で生じた「具体的事実の錯誤」…

刑法総論試験対策 不作為犯

「不作為について事例を5つ挙げたうえで説明せよ。」1. 不作為犯とは、不作為によって犯罪を実現する場合をいう。この不作為犯は、真正不作為犯と不真正不作為犯に分かれる。真正不作為犯とは、不退去罪(130 条後段)のように構成要件が不作為の形式で規定さ…

刑法総論試験対策 抽象的事実の錯誤

「抽象的事実の錯誤について事例を4つ挙げて説明せよ。」1. 認識していた犯罪事実と現実に存在した犯罪事実とが一致しない場合を「事実の錯誤」という。事実の錯誤は、同一犯罪類型内で生じた「具体的事実の錯誤」と、異なる犯罪類型間で生じた「抽象的事実…

刑法総論試験対策 中止犯

「中止犯について事例を 5 つ挙げて説明せよ。」1. 「中止犯」ないし「中止未遂」とは、実行に着手したものの「自己の意思により犯罪を中止した」場合をいう(43 条ただし書)。外部的障碍によって既遂に至らなかった「障碍未遂」の効果が刑の任意的減免である…

刑法総論試験対策 正犯と共犯

「間接正犯と教唆犯について事例を4つ挙げて説明せよ。」1. 間接正犯とは、「人を殺した」といった各則の構成要件が直接適用されるものであるから、直接正犯と同じ意味で犯罪の実現過程を支配している場合に成立する。それは、行為者が他人の行為を意のまま…

刑法総論試験対策 正当防衛

「正当防衛について事例を4つ挙げて説明せよ。」1. 正当防衛とは、急迫不正の侵害に対し、自己または他人の権利を防衛するため、やむをえずした行為をいう(36 条 1 項)。正当防衛の要件をみたすと違法性が阻却される。2. 正当防衛が成立するためには、①急迫…

刑法総論試験対策 承継的共犯

「承継的共犯について事例を4つ挙げて説明せよ。」1. 承継的共犯においては、先行者の実行の着手後、犯罪の終了前に参加した後行者は参加前に生じていた事実に関する先行者の責任を継承し犯罪事実全体について(広義)の共犯となるのか、それとも自らが関与し…

刑法総論試験対策 実行の着手

「実行の着手について事例を4つ挙げて説明せよ。」1. 犯罪とは構成要件に該当し違法かつ有責な行為である。実行の着手とは、構成要件に該当する行為、すなわち実行行為の開始を指す概念である。例えば、犯罪の実行に着手して、それを遂げなかった場合は未遂…

刑法総論試験対策 誤想防衛

「誤想防衛について事例を5つ挙げて説明せよ。」1. 誤想防衛とは、正当防衛の成立に必要な客観的要件を現実には具備していないのに、これがあるものと誤信して、防衛の意思で反撃行為を行った場合をいう。違法性阻却事由の錯誤が責任故意を阻却するかについ…

刑法総論試験対策 共謀共同正犯

「共謀共同正犯について事例を4つ挙げて説明せよ。」1. 共謀共同正犯とは、2人以上の者が特定の犯罪を行うための謀議をし、そのうちの一部の者がこれを実行する場合をいう。では、こうした共謀共同正犯も「共同正犯」に当たるのであろうか。この問題につき…

刑法総論試験対策 過剰防衛

「過剰防衛について事例を2つ挙げて説明せよ。」1. 過剰防衛とは、急迫不正の侵害に対し、防衛の意思で、防衛の程度を超えた反撃行為を行った場合をいう(36 条 2 項)。過剰防衛といえるためには、正当防衛の要件のうち、防衛行為の相当性以外の要件はすべて…

刑法総論試験対策 因果関係

「因果関係について4つの事例を挙げて説明せよ。」1. 結果犯の構成要件は、人の行為(実行行為)によって結果を発生させたことを内容とする。それゆえ、構成要件が充足されるためには、実行行為と結果の間に因果関係が存在することが必要である。この因果関係…

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